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書籍部門
大賞

英語のハノン フレーズ編 ―コミュニケーション
のための英会話スーパードリル

中村 佐知子、横山 雅彦 著
筑摩書房

この書籍の優れているところ

『英語のハノンフレーズ編』では、リピーティング×パターンプラクティスのドリルを行いながら、ターゲットとなるフレーズを自動化しつつ、各ユニットにあるダイアログで演習できるように構成されています。また、これまでのシリーズではカバーされていなかった、日常会話の頻出フレーズや基本的な文法から外れた表現を網羅しており、実際のコミュニケーションで使う自然な表現を習得することができる一冊です。ダイアログがストーリー調になっており、様々なシチュエーションで会話が展開されているため、ターゲットとなっているフレーズが実際使われている場面が容易に想像でき、そのまま実践で使えます。音声も英語の音声変化が取り入れられた綺麗なナレーション音声ですので、英語らしく、伝わりやすい発音で学ぶことができます。教材の進め方が詳細に指示されていますので、初めてこのテキストを使用する学習者も迷うことなく学習を進めることができます。

​対象とする学習者

CEFR A2+以上 ビジネスシーンの定形表現でなく、より日常的に使えるプラクティカルな表現を学びたい方 移動時間に音声中心の学習ができるため、学習時間確保が課題の方にもおすすめ 基本的な文法項目については既に頭に入っているのが望ましい(『英語のハノン 初級』を完了済みであるとなお取り組みやすい)

実際のケースでの利用方法と効果

受講生のA様の事例:小中学校の英語の教員、英語力はCEFR B1レベル 相手の発話を瞬時に捉え理解すること、そして発話の際に使える構文のストックを増強し自動化させることが課題でした。また、多忙につき時間確保にも課題がありました。『英語のハノンフレーズ編』に取り組んでいただき、能動語彙の増加と発話の瞬発力が向上したとご実感いただけております。さらに、すき間時間を活用して短時間でも学習に取り組める、かつ音源のテンポでスピーディーに学習が進められるため、学習時間と学習効率が格段に改善しました。最初は難しかったUnitも徐々にできるようになっていくため、達成感を得ながら楽しく取り組んでくださっております。副次的効果として、苦手意識のあったVersantスピーキングテストのリピーティング問題でスコアアップされました。ハノンのおかげで、語彙力や文章構成力を鍛えることができたと感じています。

著者のコメント

受賞の報を受け、大変光栄に思っています。英文校閲のマイケル・モリソンさん、筑摩書房の伊藤大五郎さん、吉澤麻衣子さん、音声の録音と編集をしてくださったELECの山口良太さん、デザイン担当の永松大剛さん、そのほか、ありそうでなかったこの本の制作に携わってくださった皆さま、そして『英語のハノン』シリーズの学習者の皆さまに心から感謝致します。横山雅彦先生と一緒に、最高に苦しい思いと最高に楽しい思いを同時に味わいながら『英語のハノン』シリーズに取り組んできました。ともに苦労してくださった横山先生に、あらためて心から感謝申し上げます。一人の時間にも、むしろ一人の時間にこそ英語のスピーキングを練習しよう、という英語学習のあり方が伝えられる教材を、これからも作っていきたいです。 

中村 佐知子 

 

2019年の秋、版元の当てもないまま、中村先生とたった二人でハノンの構想を始めたとき、まさかこんな日がくるとは、夢にも思っていませんでした。われわれの思いに応え、ハノンを世に出してくださった筑摩書房の吉澤さん、伊藤さん、そしてハノンを愛し、ともに英語学習を頑張る全国の仲間のみなさまに、心から、お礼を申し上げます。 

 

よくぞここまで。 

どうぞここから。 

横山 雅彦

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